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出典: 新生讃美歌ウィキ

主イエスにこたえて

この讃美歌は、1996年に日本バプテスト連盟宣教部主催の「全国教会学校研修会」が開催される際に、大会テーマ讃美歌として、作詞作曲されたものでした。

当時、教会教育専門委員の一人としてこの全国研修会の準備委員にも加わっていた私は、周囲からの促しを断り切れずに、柄にもなく作詞を手がけたのでした。

準備委員一同は、この全国研修会への参加者は、自分の教会において、日夜、「教会学校」に深く情熱を傾け、その可能性に期待し、集うクラスメンバーにあたたかい心配りをすることで教会を愛する奉仕者たちであるに違いない、と想像していました。ですから、テーマ讃美歌の作成にあたっては、そうした奉仕者を「励ますことば」を求めたのでした。

作曲者の菊池るみ子先生は、当初は、比較的テンポ良くリズミカルに歌うイメージで作曲されたようでしたが、研修会初日に、曲紹介の意味もあって、とてもゆったりとしたリズムで歌ったときに、私はそのテンポをいたく気に入りました。「ひとつ また ひとつ」と「ひとり また ひとり」のところを、あのときの事このときの事を思い出したり、実際の奉仕者の顔やメンバーたちの顔を思い浮かべるようにして味わい深く歌えるとよいのではないか、などと感じているのです。

後半の「主イエスにこたえて」から始まるフレーズは、先ずわたしたちが「イエスさまのために何かをする」というような気負いを感じてもらっては困ります。言葉には上がってきませんが、「こたえて」という以上、すでに先だって主イエスの働きかけが確実にあるのです。あるからこそ、それにわたしたちが「こたえて」讃美し、奉仕しているのです。

すると、「主イエスの働きに応えて奉仕している」わたしたちに、再び主はこれに「こたえて」応分の祝福と恵みの確かなしるしとを与えてくださるでしょう。このことが、奉仕者への最大の喜びと励ましです。

教会に託された「教育」の営みは、夢のある責任と働きです。「教会で育つ、わたしたちの夢が」というくだりは、いまだに、私の気に入ったひと言でもあります。

聖書箇所として、『新生讃美歌』に掲載されている「マルコ14:9」とともに、「ヨハネ15:16~17」をも添えて記憶していただけたら幸いです。(榎本 譲)